ビジネスで成功するためには、解決すべき「イシュー(課題)」を見つけることが重要です。
しかし、ただ目の前の問題に取り組むだけでは本質的な解決には至らないこともあります。
今回は、視座(視点や立場)を絡めながら、効果的にイシューを見つける方法を解説していきます。
視座の詳細についてはこちらの記事をご覧ください↓
目次
1. イシューとは何か?
イシューとは、簡単に言えば「解決すべき課題」のことです。
しかし、全ての問題がイシューではありません。
イシューは、取り組むべき価値のある問題であり、これを的確に捉えることが、成果につながるカギとなります。
例えば、「売上が下がっている」という表面的な問題だけを追っても、本当の原因を見つけることができなければ、適切な対策を打つことはできません。
これを「Sky is blue, so what?(空が青い、だから何?)」という表現で例えることができます。
つまり、「売上が下がっている」という事実だけでは解決策を導き出すのに不十分です。
そこに隠された本質的な原因(なぜ売上が下がっているのか?)を見つけることが、真のイシューを発見するために必要なのです。
2. 視座を使ってイシューを見つける
視座とは、自分が立つ立場や視点のことです。
ビジネスでは、どの視座に立つかによって見える問題が変わります。
異なる視座から物事を観察することで、今まで気づかなかったイシューを発見することができます。
① 個人視座(自分の立場から見つめる)
まずは、自分自身の視点から見て、どんな課題があるかを考えます。
例えば、営業担当者として「どうすれば顧客にもっと魅力的に感じてもらえるか」という視点で問題を見つけることができます。
例:
- 顧客とのコミュニケーション不足
- 提案内容が他社と差別化できていない
② チーム視座(チーム全体の視点)
次に、チーム全体の視座に立って考えます。
個人では解決できないが、チームとして取り組むべき課題が見えてきます。
これにより、個々の取り組みだけでは解決できないイシューが明らかになります。
例:
- チーム間の連携不足
- 情報共有がスムーズに行われていない
③ 組織視座(会社全体の視点)
さらに視座を高くして、組織全体から見て問題を探ります。
この視座では、長期的なビジョンや経営戦略の観点から課題を捉えることが求められます。
組織が抱える大きなイシューを見つけるには、この視点が重要です。
例:
- 会社全体の方針が現場に浸透していない
- 競合他社との競争力が弱まっている
④ 顧客視座(顧客の視点)
顧客の立場に立って考えることで、より本質的なイシューが見えてきます。
顧客がどんな課題を抱えているのか、どんなニーズに応えられていないのかを把握することで、真に解決すべきイシューを見つけることができます。
例:
- 顧客が製品の価値を理解していない
- サポート対応が不十分で不満がある
3. イシューを見つけるための質問
視座を変えながらイシューを見つけるには、いくつかの質問を自分やチームに投げかけることが有効です。
- 個人視座:「自分ができていないことは何か?」
- チーム視座:「チームで取り組むべき問題は何か?」
- 組織視座:「会社の方向性と現場のズレはどこにあるか?」
- 顧客視座:「顧客が本当に求めていることは何か?」
これらの質問を定期的に考えることで、効果的にイシューを発見することができます。
4. イシューの優先順位をつける
イシューがいくつも見つかる場合、すべてに取り組むのは現実的ではありません。
そのため、イシューの優先順位をつけることが重要です。次の基準を使って、解決すべきイシューの優先度を決めましょう。
- 影響の大きさ:この問題を解決することで得られる影響はどれくらい大きいか?
- 緊急度:早急に対応しないと、さらに大きな問題に発展するか?
- 解決の難易度:解決するためにどれくらいの時間やリソースが必要か?
これらの観点からイシューを評価し、最も重要なものに集中して取り組むことが効果的です。
まとめ
イシューを見つけるためには、視座を変えて多角的に物事を捉えることが重要です。
自分の視点だけでなく、チームや組織、そして顧客の視点から問題を見つけることで、より本質的な課題に気づけるようになります。
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